┃菊池寛実記念 智美術館
┃現代陶芸の美術館とオフィス
現代陶芸の有名な蒐集家である菊池智さんが父である高萩炭礦の創始者、寛実翁の業績を記念した美術館と事務所の複合施設である。敷地は都心にあって貴重な緑に恵まれた庭園を持ち、かつて菊竹清訓先生が設計したゲストハウスがあった。
┃場所の記憶-既存の庭と建物
計画は、ものを大切にする施主の意思により、思い出深い場所の記憶が尊重された。大正時代の英国様式を模した洋館と既存の蔵を残し、建物の平面外形線をほぼかつてのゲストハウスと重ねる構成である。庭を望むかつての広間にはレストランを配し大きなヴォリュームを要する展示スペースや収蔵庫は地下に配する計画であった。
┃庭との関係-堀口捨己先生の茶室の存在
特に庭との関係には注意が払われた。施主の所有する堀口捨己先生設計の茶室の庭との関係は絶妙である。ゲストハウスの菊竹先生の設計もこの茶室を意識し庭との関係を探った跡が色濃く残っており、阪田さんもこの関係を発展させ新しい提案ができないか、いろいろ悩まれていた。
この美術館には、隠された技術が施されている。美術品を扱うことから免震構造を採用したことや展示室において、カーペットから吹出す床空調がそれである。構造はORSの鈴木氏。設備はテーテンス事務所の村瀬氏という豪華な顔ぶれだった。
┃隠された技術
┃建築主
┃所在地
┃用途
┃敷地面積
┃建築面積
┃述床面積
┃規模
┃構造
┃設計
┃担当役員
┃担当
┃ 建築概要
高萩炭礦株式会社
港区虎ノ門4丁目1番35号
美術館・事務所
3294.62u
980.93u
3410.65u
地下2階地上7階
SRC造一部RC造
株式会社 坂倉建築研究所
坂倉竹之助・阪田誠造
山本想太郎・田代輝久・小泉文人