┃ 川越市立美術館
敷地は太田道灌が築き江戸時代に発展する川越城の二の丸であった。県指定史跡で隣接して本丸御殿などがあり周囲は緑に恵まれている。とはいえ堀は埋められて宅地化が進み、かつての城の姿は想像するのみとなっている。同じ二の丸内には市立博物館(アーキヴィジョン設計)があり、この駐車場約3400uが美術館敷地であった。
┃ 敷地-川越城の記憶
┃ エスキスコンペによる設計者選定
設計者選定は、7社によるエスキスコンペで行われた。主な与件は、延面積約2500uで要求各室を配置し、地下1階、地上2階とする。二の丸堀跡の遺構がある敷地西側は境界線から11m内は建設不可とする。美術品に配慮し免震構造とするなどであった。
┃ 提案-博物館との外部空間の共有化
提案はほぼ自動的に決まる厳しい配置とヴォリューム構成の中で、隣接博物館との関係をどう考えるかがポイントとなった。主な展示室を地下に配し、ヴォリュームを最小限に抑え、博物館との間を最大限確保した。そして美術館の共有スペースを博物館の中庭軸線上に配して博物館と美術館のスペースの視覚的な共有化を図り広がり感を確保した。コンペ案の公表時、アーキヴィジョンの戸尾先生が、最優秀の坂倉案を見て、自分の案より博物館との間の引きがとれていたので、「まあ。しょうがないか」といったのが印象的だった。
┃ 建築概要
┃建築主
┃所在地
┃用途
┃敷地面積
┃建築面積
┃延床面積
川越市
川越市郭町2-30-1
美術館
3407.61u
1023.99u
2929.50u
┃規模
┃構造
┃設計
┃担当役員
┃担当
地下1階地上3階
RC免震構造
坂倉建築研究所
瀧川公策
大倉久明・細江英俊・泊真一郎・白崎泰弘・高原康樹・小泉文人
PHOTO:川澄建築写真事務所