うつろいゆく季節を堪能できる開放的な空間でくつろぐ、寝る、遊ぶ、食べる、風呂に入る、勉強する、育てる。この家での営みが豊かな自然と直に結びついていったらそれだけで素敵な人生を送れること間違いなし。
自然をよく知り、共に生きてゆく。住まい手によって少しづつ成長し、徐々に形作られてゆく住まい。自然環境や、家族構成の変化に柔軟に対応できるついえの棲家としてふさわしいすがた。
敷地を訪れると、まず多摩川の清流、季節とともに変化する木々の生い茂る山並に圧倒されます。この地を愛した日本画家川合玉堂ならずともこの美しい自然に抱かれての暮らしを夢見ます。いにしえ人のように自然の森羅万象を身近にとらえ愛でる。360°広がる豊かな環境を満喫できる住まい。河の流れを聴きながら暮らす。
多摩川の息吹が聞こえる川沿いのケヤキの大樹のふもとに住宅を配置しました。湧水のある地盤を避けてやや東側に寄せます。建物は地盤などの環境に対する影響を抑え、将来のさまざまな変化に対応しやすいようなコンパクトな形状とします。道路に沿って配置された駐車スペースとはブリッジでつなぎ自然を身近に感じ、期待感あふれる変化にとんだ演出とします。
┃ 耐久性を配慮したすまい
敷地は、緩やかな勾配を持ち、雨の流入や、高湿への配慮から建物を地面から一度縁を切った高床とし、免震構造とします。また、耐久性、気密性などを配慮し、RC造を前提として考え、免震構造によって構造条件に縛られにくい自由度の高い平面計画を実現します。
┃ 開放的な内部空間
リビングは外部デッキと連続し、多摩川に面した自然の豊かな広がりを体験します。住まいの中心のリビングに面して各部屋が配置され、自然なコミュニケーションを生み出します。リビングに面したギャラリーは、生活の動線としてだけでなく、リビングを見渡せる舞台、展示スペースとしての役割を担います。また、各寝室は南側の採光、眺望、通風に恵まれた位置とし、水周りを北側に集約し、使いやすさを配慮しました。外部デッキとつながる明るいキッチンや、縁の下の露天空間を持つ風呂など、生活するたのしさを盛り込んでいます。屋上の星空のデッキへつながる螺旋階段もその一つです。
┃ 配置図
┃ ピット図
┃ 1階平面図
建物は長さ9mの方形を基本とした平面とします。これにより、外壁面積、基礎面積を抑えコストだけでなく外部環境への影響も抑え、敷地の広がりや奥行きを感じさせる計画とします。また、内部はリビングを中心として各スペースを配し、自然と家族が集まる囲まれた一体感のあるつくりとします。一方、外部に対しては開放的にすることにより、視線が自然と外部に向かい、360°豊かな環境を満喫できる計画とします。日中は照明なしでも生活できるような明るい内部空間を目指します。
┃ 開放的でコンパクトな建物
┃ 2階平面図
┃ 屋根伏図
┃ 自然を満喫する配置計画
┃ HOUSE-O 聴流居
┃ 住まい・住宅の設計 小泉設計一級建築士事務所 設計事務所 東京都 練馬区